2013年10月17日木曜日

バングラ便り2「Eid-ul-Azhaに参加して」

Eid-ul-Azhaとはイスラム教のお祭りで、アブラハムが息子をアッラーへの犠牲として捧げた事から由来されており、バングラデシュでは牛や山羊を殺して捧げます。命を捧げた後の肉は1/3ずつ、家族・親戚や友人・貧しい人で分け与えます。

とあるNGOで牛と山羊を絞めるというので、参加させて頂きました。
宗教的な行事ではありますが、私には教育的効果が大きいと思いました。
バングラデシュの子どもたちは、ごちそうが食べられるということで今日という日を楽しみにしており、うきうきです。しかし、いざ牛を絞める段階ではやはり怖いというような思いを抱き、牛の命への敬意が読み取れました。

確かに、朝までは牛は元気でした。自らが人間の糧となろうとは微塵も思わなかったでしょう。牛は生きたかったと思います。でも我々が生きるために命を奪いました。牛を踏み台として生きた私たちには、その分しっかりと生きることが大切なんだと思いました。

もし、「私はベジタリアンだから」とか「日本では関係ないよ」なんて言っている日本人がいたら是非、体験してみてください。牛でも、山羊でも、魚でも野菜であってもみんな自分が生きるのに精一杯です。人間はその命を奪わないと生きていけないという運命を背負った存在であることを感じて欲しいですね。毎日実感するのは難しい、だったらせめて1年に1日だけでも家族や身近な人と共有して欲しいと思います。

Eid Mubarak!


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