2014年12月1日月曜日

できる学校観察とワークショップ

先日、JICA専門家主催の理科教育のワークショップにオブザーバーとして参加させていただきました。

ワークショップの開催校はザンビアでもトップクラスの学校(昨年国家試験通過率1位)でした。開催校に行って最初に目につくのはファシリティの違い。生徒一人ひとりに対して机といすがあり、教室には天井と電気、ファンがついている。ファンがあるというところにびっくり。さらに驚くのは座学の教室と実験の教室がきちんとわかれていて、パソコン室が4つあること。きれいに整えられた庭と花。食堂やホールなども含めて考えると日本の学校よりも充実しているのではないかと思うくらいの学校。

生徒はこれまた賢い。理科の授業になぜか全員白衣を着てやってくる。すごいなあこの環境。授業が始まると先生の言った作業の意図を飲み込み期待通りの結果を出してくる。すごいな。ここまでちゃんと教師の指示の意図を読み取れるなんてすごいなあと関心してばかり。

授業に関して普段うちの学校の同僚の授業では決してでてこないような教材のオンパレード。いつもこうしているかは疑問だけど、教材研究されているなあってしみじみ思いました。その反面、教師がやりたいことを詰め込んだような場面も見られた。それでも授業がうまくいったのはこの学校の生徒が賢いからじゃないのかなとも思ったり。うちの学校でこの授業をしたならば説明だけで授業の半分が終わってしまうような気がしてしまいました。

今回のワークショップには日本から広大付属小の志田先生、IDECから清水先生が短期専門家として来ザしていました。
志田先生の授業を見て日本の授業がなつかしくなりました。小学校の先生は生徒を楽しませながら学習させるのが上手だなあと改めて感じました。自分もすこしずつそれができるようになったらいいなあと感じました。



このワークショップの後に、同じ街にある先輩隊員の学校、同期隊員のいる学校と2つを見てから帰りました。どの学校も共通して他の学校よりもお金を持っているからなのか、1人1人に対して机といすがあり、教科書を持っている(学校からの貸与)という環境に驚かされました。日本では当たり前の光景って他の国にいくととても難しいことなのだなと改めて感じる瞬間でした。

授業の中で生徒が書く図形がとてもきれいで、誰が見てもその図形に見えるような描き方をしていました。そのような図を書く生徒が1人ではなく、殆どの生徒がきれいに図をかけるということに驚きました。あとで自分のノートを見て復習する際にも、どの図形を書いたのか、正確に描写をさせることは大切であり、それが彼らの成績につながるのかなと感じました。机やノート、教科書を用意することはできなくても、図をきれいにかかせるためにできること(定規や鉛筆、グラフ用紙を用意することなど)はできるなと感じました。まずはできることからやってみようかと思います。

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