2014年1月26日日曜日

マイナースポーツの難しさ

2011年より水中ホッケーというスポーツを行い、
これまでに日本代表としアジア大会に2回出場した。

近年では広島でチームを結成し、
水中ホッケーを指導する立場となった。

しかしながら、水中ホッケーとは新しい分野であり、
毎回どのように水中ホッケーを指導したら良いか悩まされている。

新しい分野では立場だけが高くなりがちであるが、
常にそれに見合うだけの努力が必要であるように感じる。

2014年1月21日火曜日

研究の価値とは、どう決まるのかな?分からない。

文系と理系、そんな枠組みは、誰でも聞いたことあるのではないでしょうか。
そこで一つ最近思うことを記事にしてみました。

数学は、文系?理系?どちらなのだろうか。
個人的には、どちらでもいいのだけど、一般的には、理系教科となっているだろう。

よく知られた数学の難問がある。例えば、フェルマーの最終定理(肯定的に解決
済み)、ポアンカレ予想(肯定的に解決済み)、リーマン予想(未解決)など数えきれないほどある。
ここでは、フェルマーの最終定理を取り上げよう。その詳細は、インターネットで簡単に検索できるので、調べられてください。
この問題は、肯定的に解決されるまでに360年を要した超難問であった。そのコンセプトは、中学生でも理解できるだろう。
しかしその反例も上がらず、ガウスをはじめ名だたる数学者が取り組んでも解決されることはなかった。ちなみに解決したのは、プリンストン大学のア ンドリュー・ワイルズ先生。

さて、この問題について考えてみよう。360年間誰も証明することができなかったこの問題を解いたワイルズ先生の仕事に価値があるかどうかだ。
多くの人は、価値を認めると思われる。しかし、こんなことをいう人がいるだろう。

「360年間誰も正しいも正しくない、特に反例を誰も示すことが出来なかったのだから、ほとんど正しいと思われていた定理を今更証明しても、格段 に驚く結果ではない」

と。どう思われますか?

私は、人間の知性を一歩超えた数学界の大仕事に大きな敬意を払いたい。シンプルだけれでも、その証明の過程、取り組んだ中にあるアイディアなどに 意味があるのではないだろうか。単純に結果だけをみて、シンプルだから価値がある、価値がないと判断する、判断されることもあるだろう。しかし、それが本質に繋がるとも限らない。

ただ今、数学教育研究の枠組みで研究活動をしていると思っている。そんな中、数学が「学」なのか「術」なのか、そういった話もよく上がる。
例えば、試験管や薬品を使う実験をしていたとしよう。そのときには、いい実験をする巧さが必要なことは、誰もが感じることであろう。
しかし数学になれば、巧さがあるのかどうかが議論されたりする。微分積分の計算に巧さがあるのかどうかといった具合に。
数学の研究を少しかじったものとすれば、絶対に計算における巧さが存在する。
芸術的な計算を含む数学の論文は、数多くある。芸術的な計算を行える ことは数学者にとって重要な術なのだと思う。フェルマーの大定理の論文もその芸術の中の芸術の一つではないだろうか。
ただ、それが芸術的かどうかが一般人には分からないだけである。

最近では、統計リテラシーということで統計学が数学教育の中でしばしば議論される。数学や統計学の本質なり、数学教育の枠組みでいろいろ議論される。

今、国際協力研究科なので途上国に関連することを調べている。途上国を調べるのだから途上国に行くことは当たり前な感覚であろう。
それと同じように、数学教育をするのであれば、数学や近年では統計学そのものに、もっともっと触れてもいいのではないだろうか。
途上国に行く感覚で、数学や統計学に触れない理由が今一つ分からない。もう十分に身に付いているということなのだろうか。
いや、そうには見えない。
なぜならば、データ解析でいえば、たった一つの外れ値的な結果に目がいき、そこへ批判が集中し、もっとも大事な全体像を掴む視点が失われることが ある。
またデータやその分析は重要ではなく、その論文の問題意識や課題に興味がそそられ、科学的な観点がごっそり抜けた分析結果が本質として主張されて いるものも少なくない。しかし、計量経済学や計量心理学、計量社会学のように計量とつく学問分野に近い数学教育研究は近年増えている。
今後、途上国研究においても、途上国に行く感覚で他分野の知見に触れなければならないときが来る、というかそこまで来ているように思う。そのときに、今ある私にどんな専門性があるのか甚だ疑問である。勉強しなければ。

今年は、そんな気持ちで頑張りたい。というかやめたくもなるが、とりあえずもう少しだけ続けてみよう。


2013年12月6日金曜日

水中ホッケーアジア大会


11月29日から12月1日まで、フィリピンで開催された第5回水中ホッケーアジア国際親善試合に参加してきました。

水中ホッケーは、選手6人と交代要員4人でチームを編成します。シュノーケルやフィンを着けて水中に潜り、プラスチック製の短いスティックで水底のパックを打ちパスをつなぎ、相手のゴールに入れた数を競います。1954年に英国で生まれ、2年に1度世界選手権も開催されています。


2年前のアジア大会での雪辱を果たすべく、広島大学でチームを結成し、アジア大会優勝を目指しこれまで練習に励んできました。しかしながら、準決勝でフィリピンに敗れ、さらに3位決定戦においてもシンガポールに敗れ、結果は4位でした。

今回優勝したフィリピンは、今年の8月にハンガリーで開催された世界選手権にも参加しており、世界のトレンドを意識したチーム作りを行っていました。他方、日本は2年前のアジア大会で敗れたフィリピンやシンガポールに追いつく事に焦点を当てており、完全に世界の潮流から取り残されていました…


今回のアジア大会を通して、世界水準を保つことの大切さとその難しさを痛感しました。水中ホッケーに限らず、研究においても常に世界の最先端を意識し、先駆的な研究を行っていきたいと思います。

2013年12月5日木曜日

野外訓練

こんにちは。現在JICA二本松訓練所にて派遣前訓練を受けているM1の東です。11月に入り福島県では、雪が降りました。実家が熊本の私にとって福島県はとても寒いところです。

さて、先日野外訓練が行われました。
野外訓練とは、任国での状況を想定したキャンプのことです。数年の間野外訓練は行われていなかったようですが、今年度から復活を遂げたみたいです。
 
野外訓練では、1カ所からしか水を組むことができません。そのため、結構な距離から炊事場まで水を運んでいかなければならない状況でした。
途上国にて水を運ぶことを想定されていたのかなと感じながら水を運んでいました。400mくらいの距離でしたが、坂道のなか水を運ぶのはとても大変でした。
 
就寝時には外の気温が氷点下になるほどの気温になっていたこともあり、寝袋に入るまでがとても寒かったです。しかし、生活班の仲間と共にテントで寝ていたので普段とはまた違いとても楽しかったです。


 
 
野外訓練には、キャンプという要素以外にも候補者が企画をした生活技法講座やオリエンテーリング(普段のグループとは違うメンバーで決められた距離を歩くもの)がありました。
 
オリエンテーリングでは、13kmの距離を歩きました。私のチームは途中まではとても順調だったのですが、途中道を間違えてしまったこともあり福島市にまで行ってしまい、時間内に帰れずリタイアしてしまいました。道を歩く際にも、何か違うなと思うことがあればきちんと発言をしておけばよかったなと後悔しました。
 
野外訓練を通して、日本の生活しているなかでは考えられない環境で生きていくことの大変さや、仲間と協力していくことや工夫をして生活を改善していくことの重要性を感じることができました。
 
訓練も残り短くなってきました。終わりに近づくにつれて時間に追われるようになってきました。自分の時間を大切にしつつ、残りの訓練を過ごしていきたいと思います。


 

2013年11月12日火曜日

馬場研究室新メンバー紹介2

M1の酒寄です。馬場研究室ではこの秋学期から新しく2名の学生を迎えました。先日のトンさんに引き続き、今日は博士課程後期に入られました、公立高校で教壇に立たれていた方をご紹介致します。


1      What's your name?


名前は 中西 隆(なかにし たかし) と申します。

2      What did you do before come to Baba lab?


 滋賀県で公立高校の教員をしていました。最後の10年ほどは特別支援の学校にいました。この春、定年退職し、京都橘大学の非常勤講師を今年度いっぱいする予定です。

3      What is your academic interest and/or research topic?


 研究テーマは「高校教育における数学的文化化」です。20年前にBishop著「数学的文化化化」をもとに、修士論文「数学教育における文化人類学的アプローチの意義」(滋賀大学)を書きました。その後、いろいろな教育実践をしてきましたので、それらを総合できたらと考えています。

4      Free comment (resolution, goal) please


 皆さんの世界を股にかけた行動力には驚かされます。私の息子も東南アジアやフィリピンに2か月から5か月出かけますし、娘の夫も台湾や中国によく出張します。国際協力に年齢は関係ありません。私も英語力をつけて、世界に出ていけたらと思っています。


中西さん、ご指導よろしくお願い致します。
皆様、新たなメンバーを迎えました馬場研究室をどうぞよろしくお願い致します。
 

2013年11月11日月曜日

Introduction of new member in Baba lab

Now we are in 2nd semester. We sent off Mr. Muwanza and got new students. Today, I would like to introduce a Master's program student who comes from Cambodia. When I tried questionaire, he readily replied.
 

1      What's your name?


LY TONG

2      What did you do before come to Baba lab?


     Before getting to Baba lab, I only received the orientation program from JICE staff at Osaka city as well as looking for apartment in Hiroshima city.
 

3      What is your academic interest and/or research topic?


     Tentatively, the topic is “Learning Difficulties on Function Concepts of Cambodian Senior High School Mathematics” 

4      Free comment (resolution, goal) please


     For a time being, I’m focusing a lot on my research topic and I hope that from the finding of this research, it will better improve the learning and teaching of mathematics in my country, Cambodia.


Thank you so much Mr. Tong san. 
Although I am not in Hiroshima, I am looking forward to see you.
Have a nice stay and research at Hiroshima Univ.

2013年11月9日土曜日

Bangladesh Newsletter vol.4 “Hartal”


It has 1 month when I come to Bangladesh.

I heard Japan is getting cold while here is getting hot in a sense.

After Eid holidays (festival for Islam), political opposition parties alliance calls 60 hours nationwide shutdown (Hartal) twice. During that time, Japanese people have to stay in own accommodation. Collision, setting some vehicles on fire firebombs and grenades. According to internet news, the government’s account says at least 20 people were killed in violence. After that kind of activities, everybody knows we can’t find a good solution.

 
As a proverb goes “What comes around goes around”, we have to consider own behave again. I would like to offer my deepest condolence to all victims.
 
 

バングラデシュにやってきて1か月が経ちました。

日本は暦の上でも冬に入り、日々寒くなってきていると伺っております。一方、ここではある意味日々熱を帯びてきております。

イード休み(イスラム教のお祭り、日本でいうところの正月のような祝い様)後、野党連合による60時間ゼネスト(現地の呼び方でハルタル)2回実行されています。ハルタル中、邦人は自宅待機となっており、インターネットのニュースを介して事態を見守っています。警官隊との衝突、車両への放火、火炎瓶、手榴弾まで。報道によると、政府発表では一連のハルタルで少なくとも20名が死亡したとのことです。このような活動の後に誰もが解決に向かわないことは知っています。

 

ことわざにある“因果応報”私たちは再度自身の行動を考えないといけません。
犠牲者の皆様にお悔やみ申し上げます。