2009年11月7日土曜日

JICAマラウィ インターンのお話 その1

ご無沙汰中です。松山です。
現在JICAのインターンでマラウィの中等理数科教育強化プロジェクト(SMASSE)で研修をさせて頂いております。研修期間は2ヶ月、今はちょうど半分の1ヶ月が過ぎたところです。インターネットに繋ぐ機会があまりないので、連絡遅くなりました。

さて、アフリカに戻るのは1年半振り。当初は久しぶりのアフリカを楽しんでいましたが、
業務がある程度できるようになってくると、あまりの忙しさと、己の未熟さに、日々鍛錬訓練、アフリカを楽しむ余裕など殆どありません。
毎日細かいところでも大きいところでも、自分の至らなさ痛感しています。
色々感じること、同意できることも疑問に思うこともありますが、細かい話はまぁ置いといて、最も強く感じていることを書きます。

「技術移転」、「Capacity Development」というものが、現場レベルの本質的な部分で、どのように行われているのか。(このSMASSEも、技術移転の一環です) それはまさに「人と人」、その繋がりだと感じます。
マラウィ人のカウンターパート(C/P)達と、真剣な議論を交わし、怒鳴りあうことも怒りあうこともあるという状態で、互いが何かの為に、本気でぶつかり合う。そこに強い熱意を感じます。
常に我々が導く立場ではなく、最終目標に向かって、互いの条件を考慮し、どうやってそこへ向かっていくか。
求めるものが同じでも、お互いが置かれた立場も条件も違う。
そこで激しい議論が繰り広げられます。だからこそ伝わる。
熱伝導という言葉がありますが、熱いものは伝わっていきます。
一部分が変われば、波及する可能性は絶対にある。(impact)
ムカつくこともあるし、イライラすることもありますが、共に何かを達成できたり、合意に至った時の喜びや、「学び」は互いを大きく成長させます。
最初はそんな熱い議論に参加しても、唖然と黙って観察することしかできませんでした。でも、あるきっかけで意見を述べた時に、みんなが真剣に聞き入ってくれる眼差しを感じました。私が本当にプロジェクトの一員として求められている(大袈裟?笑)ことが分かった時、それまでの自分の立ち位置が、非常にもったいなく、申し訳なく感じてしまいました。
冷めた頭で観察し、頭の中であれこれ思考を巡らすのは、研究の場に戻ればいくらでもできます。今この場では、そしてこれからも、プロジェクトの一員としての自覚を持って、自分の持てる全てを発言に変えていきたいと思っています。

最近では、C/P達にも少しは認めてきてもらえている気がして、のめり込んで行くのが楽しいし、性格でしょうが、痛い目に遭うのも楽しくなっています(笑)。やっぱ何事も、楽しむのが大事ですネ。
C/P達に、「一緒に働けて良かったで。」と言われるのが、私の最終目標です。

「伝える」ことが、技術移転の土台だと言われました。
それは当然、機材やお金をあげたり、報告書のような文書を提出したりして伝えるのではなく、全てのStakeholderが合意できる点を探って議論し、納得の上で実践に移すことが重要。と思うと、JOCVの時は、結構自分の考えを正当化して進めていたことを思い出します・・・。

と、まぁ「当たり前やし!」と思われる部分でもありますが、
未熟者の私には、ここでそれを身を持って体験できていることは、大きな収穫です。

つづく

M2 松山MaSA


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