2010年3月10日水曜日

現地調査(エクアドル)に行ってきました

オラ~、コモエスタン??エストイ、ビエン。

久しぶりの投稿になります。渡邊耕二です。研究室のブログということで、最近の私の勉強における活動を書こうと思います。

先日現地調査を行うために、約23カ月ぶりにエクアドルを訪れました。そこでは、隊員時代の配属先にお世話になって主に学力調査を実施しました。

久しぶりに訪れたエクアドルは、とても懐かしかったです。職場のみんなも温かく迎えてくれました。本当に涙が出そうになりました。当時一緒に働いていた上司のおばちゃんは体調があまり良くなく、二年前と比べると痩せた感じもしましたが、元気そうで安心しましました。

去年の夏には、ザンビアにも行くことができたので、あえて私の印象のザンビアとエクアドルを話してみようと思います。

まず最も異なることは、「言葉」と「自然環境」ですね。

言葉は、スペイン語と英語。自然環境は、とにかく広がるアフリカの大地と南米を突っ切るアンデス山脈の中という違いです。私が感じることは、自然環境は無意識のレベルで思った以上に社会の形成はもちろん、思考にまで影響を及ぼすものではないか?と感じました。人の気質はどうかというと、どちらかと言えばザンビアの人のほうが大人しい。エクアドルの人は、陽気というか規律がないというか、何でもあり!って雰囲気がザンビアよりもあると感じています。僕だけかもしれないけど。

ザンビアでもエクアドルでもそうでしたが、テストの実施という形で子どもたちと接してきました。テストを受ける姿は、やはりいいな~と感じました。一生懸命であってもそうでなくても、学校で学んだことを思い切りフル活用して、テストに臨んでほしいと思う。

ところで、よく国際的な学力調査の結果が話題になる。例えば開発途上国では、国際的な学力調査の国順位は高いとはいえず、「教育の質が良くない」と評価される。その一方で「テストで何が測れるんだ!」ということもある。テストでは測定できない側面があることは事実だし、そもそもテストそのものは、そこまで万能なものではないかもしれない。しかし、テスト得点のように数値化するからこそ分かりやすくなり、頻繁に用いられる指標になるのであろう。逆に数値にしてしまえば、それなりに見えてしまうということもある。つまり、数値によって本質が見えてくる場合と、脚色されてしまう場合があるということである。

僕は、数学を研究し現段階で発展の過程にある数学を体験したものとして、子どもたちが今後生きていく上で役立つであろう数学能力(哲学、価値観を含めて)をうまく身につけてもらえるように、もっともっと数学人になりたいな~と思う。昔からそう思っているんだけど、なかなかなれない。ま~、いつかなりたいね。

何はともあれ、二年以上の時間を経た再会であったが、「ここはあなたの故郷よ。いつでも帰っておいで。」と言ってくれた上司のおばちゃん、いやもうエクアドルの母みたいな存在である彼女をはじめ、兄弟!と呼んでくれる同僚に、まず感謝したい。そして、このような機会を与えてくれた馬場先生にも大変感謝しております。

ではでは。

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