Malo!(サモア語でHi!)。馬場研に入って初めての入稿となりました。
4月に入学した私たちにとっては、目のまわるような1か月が過ぎ、黄金週を地元の近く、紀伊半島最南端の古座川という所の山小屋でリフレッシュしてきました。
古座川は数少ない清流で、アユやテナガエビ、ウナギなどがおり、美味しい河です。
この河流域は、本州最後の秘境と呼ばれ、今回は道を走っていると、野生のキジに出会いました。キジや、ヤマドリはとても美味です。
ここでカヌーに揺られ、若葉鮮やかな森と、爽やかな青空を眺めていると、日々の喧騒が遠いことのように思えます。ようやく列島にも遅い春が来たようです。
その小屋で、こんな人に出会いました(一緒に行った知人ですが)。
10歳の少年を連れるお父さんで、脱サラした方です。PC関係の企業で働いていた方ですが、スローライフを求めて和歌山に移り住み、現在はPCを直したり、JAZZピアノを教えたりして生計をたてられています。奥さんはアユールヴェティック料理教室をされており、自然食材を使ったノンミート料理を提唱されています。
このようなスローライフをしたいと思う人はどんどん増えていっているのではないかと思われる今日ですが、私が焦点を当てたいのは大方こんなことです・・。
「理想と現実のギャップ」です。理想としてこのような生活をしたい人はごろごろいると思いますが、それを今の日本社会で実行に移すことがいかに困難であるかということです。それだけ、日本社会は何かの組織(会社)に属さないで生活している人に冷たい社会です。途上国に行くとそれらは全く逆転してしまいますが。
なぜ好きなライフスタイルを貫きにくい社会なのかなあ、と良く考えたりもしますが、一つには、もし国民全部がスローライフをしてしまうと、経済が停滞するどころか、国自体が倒れてしまうこともありますよね。だから国はそんな人に冷たいのではないでしょうか。
理想があり、現実がある。それでも理想を実行に移してしっかりと生きぬいているこの家族を、私はすごいなあと思いました。
10歳の少年が全てを表していました。今の子には珍しく物静かで、自然に対する好奇心が旺盛な子です。対象の裏にある何かを見通すような視線を持っていました。
こんな「出会い」が今回はありました。
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