2011年9月29日木曜日

中間発表

本日、IDECでは中間発表が行われました。

中間発表とは来年3月の修了を目指す学生が同じ研究室以外の先生と学生に向けて日頃の研究の成果を発表し、様々な角度から御意見をいただく場です。

来年3月の修了に向けて残り6か月。少しでも途上国に良いフィードバックできるような論文を書こうと頑張っています!

発表者代表

2011年9月27日火曜日

新井の勝手な授業分析 Arai’s analysis of the lesson

9月13日、広島大学付属小学校1年生の算数の授業を参観しました。通常4年生から導入される「変化の規則性」を一年生で取り扱うという提案型の授業であり、大変興味深い内容でした。
指導者が指導案の中で述べている通り、「変化の規則性」を指導する際、以下の三段階を踏むべきです。
①変数をとらえる
②変数の規則性をとらえる
③式にあらわす
1年生では①に焦点をあて「どの部分がどのように変わっているのか見つけ、次の形を予想する」を本時の目標とするとし、授業後の説明でも「いくつずつ、どこが」にポイントを置いた、と授業者は述べられていました。
児童が自由に発想した①の例では
①まず幾何的にとらえる発言(Vの字が増える)があり
②つぎに3個ずつ増えるという代数的な見方をおさえ
③さらに一辺の個数に目をむけさせ
④一番目、二番目ということもとりあげた
児童の言葉を巧みに吸い上げておられ「さすが」と思う反面、少々性急な感がありました。なぜなら、その後の指導者が準備した例②において児童の反応をみると「こう増えていくんだな」というイメージはもてるものの、1番目、2番目といった順番にくぎることができなかったように思われました。つまり全体的に増えていくとかここが長くなっていくといった連続的な変化はとらえられているが、もうひとつの変数がまだとらえられていないということがわかります。授業の最後3人がいっぺんに前に出て形をつくったときの誤答がそれを表しているように思いました。
 たぶん次時で児童が作問する過程において、一番目、二番目の意識はついてくるとは思いますが・・。
 私見ですが、1時間目の授業では「変化に目をむける」とか「変化を創り出す」といった観点から授業構成したほうがいいのではないかと思います。たとえば授業の中で3番目を考えさせたとき(③)いろいろな考えが出されました。それらの変化に目をむけ「どこがどう変わったのか」「4番目はどうなるのか」などを話あわせるのも一案かと感じました。


We had a lesson observation at attached school on 13th of Sep. It was so interesting lesson for me, because usually in Japan the idea of function starts from G4 but Mr. Maeda challenged to provide the lesson of “Pattern of change” for grade 1.
According to his mention in lesson plan, we should follow three steps, which are to interpret variables, to interpret patterns of variables and to find algebraic expressions. I totally agree to his opinion. In addition the aim of this lesson is finding which part of figure changed and how to change. It’s a first step of the three. As he mentioned at the meeting after his lesson, he focused on the point ,“How many diamonds increased ? Where were the new diamonds put?”.
Shall we start to think back his lesson.?
At first students created their shapes freely like ①. He picked up some words which students said and wrote 4 points on the blackboard;
1. Pointing geometrical figure V
2. Making sure the number of increasing which is an algebraic view point.
3. Finding the number of the diamond in each side.
4. Picking up the words, first, second, third, fourth …
I was impressed his manage skill to pick up important words from students. However, to my opinion it seems to me those are too much to think for the first lesson in grade 1. Because judging from students responses in ②, they could have the image of the way of increasing but there were not sense of order, like first, second, third. It means that they have the image of continues changes however they do not get another variable. In the last part of the lesson it was clear that three students’ answers were one of the evidences how they were complicated.
Perhaps students may get the concepts of the order in the next lesson, I think.
In my idea, I prefer to focus on noticing changes and creating changes especially in the first lesson. For example, in his lesson when students was given ③, they expressed many idea as a third shape. I believe that finding changes in each case and discuss how to change and guessing next must be worth to raise their creativity and interests for pattern of changes.


2011年9月15日木曜日

震災から半年の歩み

東日本大震災から半年が経ちました。
以前ほど東北は注目されなくなりましたが、依然として復興の歩みは続いております。

IDEC発の震災ボランティアの活動も、おかげ様で地道に続けられております。
先日、以前から温めておりました企画、震災復興支援ボランティア「つながり隊」が仙台へ向けて出発しました。
今回の計画は、前回のチャリティーイベント等で集まった広島の方々の思いを、東北に直接伝えたいという思いによるものです。近々、IDECジャーナルにも掲載される予定ですが、前回のチャリティーイベントでは、大学内外から多くの人に来て頂き、広島からできることを模索しました。当研究室からも、馬場先生、ラボメイト、さらに石原先生より、心温かいご支援を頂き、震災支援活動への大きなモチベーションとなりました。

今回の「つながり隊」では、学部生主体のチーム(日本人学生17名、留学生5名)が6泊7日の日程で、仙台市での震災支援活動に当たります。活動の概要は、事前ワークショップ・現地ボランティア・報告会と事後ワークショップという三部構成となっております。活動全体を通じて、学生に「東北支援とは何か?」という気付きをもたらすことが目的です。私は当計画の企画運営に当たってきましたが、中間発表会が近いため、現地入りはできませんでした(無念です)。

現地ボランティアでは、仙台津波災害支援センターのボランティア活動(家屋復旧、泥除去等)に参加すること、
そして、若林区の仮設住宅で、子どもの学習支援、住民のメンタルケア・交流会をすることになっております。
現地の学生主体団体L&Dさんと協力して行います。また、広島からは、広島大学、一般企業さんがこの企画に賛同・ご支援頂いております。ようやくではありますが、学生・大学・地域が一体となった震災支援活動が実現されつつあります。

20日にメンバーが広島に戻った後、ワークショップと報告会を計画しております。ぜひ、みなさんにも来て頂けたらと思います。そして、より多くの広島の方々に東北の現状をお伝えできたら幸いです。

また、随時、つながりのHPにあるブログ
http://t-trip.6.ql.bz/~t-trip/tsunagari/ 
にて、現地での活動がUPされる予定になっております。ぜひご覧ください。
広大HPのトップページにも記載中です。 
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/11844
それでは、今後ともご支援のほど宜しくお願い致します。




<朝6時、副学長から激励の言葉を頂きました>

広島大学震災復興支援ボランティアOPERATIONつながり
高橋大海 (IDEC)

2011年9月14日水曜日

初挑戦

先日、オープンウォーターフィンスイミングの試合に出場しました。オープンウォーターフィンスイミングとは、足にフィンをつけて、自然の海や湖・川等を泳ぎ、速さを競う競技です。
日本国内では、今回参加した湘南オープンが唯一の大会です。
プールでの競技とは異なり、刻一刻と変わる状況に対応したり自らコースを選択したりすることが、魅力だと感じました今回は初めての参加ということもあり2位に終わってしまいましたが来年は優勝できるように、体力や技術を向上していきたいと思います。

高阪 将人

2011年9月7日水曜日

9月卒業の同級生

2008年の10月にここ広島大学国際協力研究科に入学しました。長いような短いような雰囲気で3年が経ちました。この3年間いろいろあったように思います。でもこの10月から後期課程の2年目がスタートします。何が足りなくて、何を目指すのか。もう遠くからでも輪郭が見えるように動かないと感じています。

研究の方は、子どもの途上国の国内外の学力調査結果を分析して、わが国も含めて各国の特徴を調べています。主に数学の調査結果について調べていますが、これまで馬場研究室が継続して調べている言語能力の影響を考慮しながらみてきています。まだまだ構想段階で、ようやく分析の視点が構築されつつあります。スピードアップして取り組みたいという状態です。

3年前に馬場研に一緒に入学したのは、もう卒業された松山さん、この6月にザンビアから帰国された高阪さんと私の3名。このときに入学した日本人はこの3名であとは留学生。同期入学のタイからの留学生のトムがいます。彼はマーケティング理論を専攻で、後期課程に入学されました。彼は無事3年で博士号を取得され、この9月にタイに帰国されます。研究の話をしたり、一緒に宮島に行ったりといろいろ思い出があります。先日彼の送別会にも参加しました。彼は研究熱心で、またいろいろ気を使ってくれます。ときどきタイ料理を一緒に食べます。僕にはちょっと辛いですが、最近は彼の作ったタイカレーにはまっています。とても美味しいです。

タイに帰国してからも、大活躍されると思います。僕の研究も形になったらぜひタイにもいこうと思います。

では、2年目に向けて一歩深く研究に励みたいと思います。

写真は、彼といった宮島と送別会で一コマです。