お久しぶりです。
佐々木@広島です。
ブログの順番がきました。
全国数学教育学会の写真が既に載っているのですが、その感想を書きたいと思います。
学会発表は最初で最後だ…と思っていたのですが、
2007年8月に、ザンビア大学で研究発表をしていました。
あの時は、ザンビア大学の学生、教授、教育省の役人、
協力隊理数科教師隊員等100人近くの人に発表を聞いてもらいました。
今回の学会発表では、ほとんどが馬場研究室からの人間で、20人もいなかったと思います。
ですが、学会発表の方が何100倍も緊張しました。
なぜでしょう…。
別の方々の発表も非常に勉強になりました。
M1(修士課程の1年生)の発表の中では、モデリングと教材開発の内容を中心に聞きました。
研究の基礎となる先行研究の勉強をきちんとしていること、
そこから自分のやろうとしていることを色々と模索していることがよくわかりました。
今後、そのモデリングや教材をどのように実践に結びつけるかということが課題になってくるようです。
先生方の発表は、統計的手法を用いた教師の力量測定と、
子供の潜在力測定を中心に聞きました。私の研究テーマに近いだけでなく、
ちょうど合同ゼミで教師の力量測定に関する論文を輪読していたこともあり、
非常に興味深いテーマでした。その中で考えたのは、
『テストや統計』と『力量や潜在力』との関係についてです。
具体的には、『教師の力量や子供の潜在力を測るのに、テストで測りきれるのか』とか、
『統計処理で出たデータは、本当にその力量や潜在力の実態を表しているのか』といったことが気になりました。
現在は、学習を評価することや、
そのために力量を測定することが社会的に求められているという背景があるそうで、
このような取り組みも広がりつつあるようです。
先生方の発表では、統計処理を行ったデータに関する解釈の付け方が非常に参考になりました。
やはり、数学教育研究の蓄積からなされる判断が重要であり、
統計はそれを裏付ける役割に止めるべきなのだと感じました。
M2 佐々木 愛
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