改めまして、松山です。
今後地方出張も続くし、おそらくもう報告の機会が無いと思うので、最後にもう一つ。
マラウィの教育のことです。
マラウィの学校機関は、全体的に非常に疲労しているように感じます。
政策レベルから学校レベル、教室レベルの全体において、適切な現状改善処置が取られていないというのが、私の全体的な感触です。初等教育無償化以降から、これといって抜本的な対策となる政策は取られていないし、シラバスの変更、学校カレンダーの変更、教授科目変更の提案などが立て続き、更に拍車を掛けています。政策執行の阻害要因の特定と排除が、大きな課題ではないでしょうか。
学校では、CDSSという中等学校がたくさんありますが、この学習環境は私の目から見て「悲惨」としか言いようがありません。机も椅子も実験室も器具もなく、建屋はボロボロ。教員数も足りなければ有資格教員もいない。なのに1校に少なくとも数百人の生徒がいます。私が訪問した首都近郊のCDSSでは、建物が3つで教室4つ、職員室2つという中等学校でした。1クラスに50人以上の生徒数、当然机はなく、みんな膝の上でノートを取っています。マスプロダクトの初等教育修了者の受け皿でもある中等教育は、それを担うキャパを持っていません。
この現状改善は、教師達にかかっているのでしょうが、その教師達もまた、背景に複雑な社会的要因からの影響を受けています。
前途多難です・・・。ここまで来ると、私はもう、「学校教育」以外の新しい教育の形を創造することも一つの可能性になるのではないかと思います。それが何かは分かりませんが・・・。
教室では、生徒が楽しく勉強しています!やっぱ子どもは元気だ!!
と、言いたいところですが、なぜか暗い影を感じてしまいます。
「何もなくても、子供達は輝いた眼差しで勉強に励んでいる!」と、そんなのが固定観念だったような気もしてきます。当然、そういう子どももたくさんいますが、彼らの未来と背景に横たわる大きな課題は、確実に彼らからパワーを奪っているのではないでしょうか・・・。
子どもらにとって、この国や大人たちが提供している教育とは何なんでしょうか・・・。
もしかすると、マラウィだけの話ではないのかもしれません・・・。
でもやっぱり、楽しく勉強している子ども達や、真剣に勉強している子供たちの眼差しは、教育の持つ正しい意味を表現している気がします。ので、少し写真を添付します☆
この子たちの一つの大きな違いは、やっぱり教師ではないかと思います。この子たちを教えている教師は、SMASSEの有望な教師達です。教師の成長が、目の前の生徒たちの成長に直結する。それは私自身が、JOCVで身を持って体験したことでもあります。
拡大解釈をすれば、子どもたちもまた社会の一員である以上、教師を含めた周りの大人たちが、子どもの未来を担っているというのは、やっぱりどこでも同じだなと思います。
自分もしっかりしないといけないナ・・・(^^;
さて、最後になりますが、毎日Nshima(シマ)という現地食を食べています。(↓写真)
みんなで突っつき合って手で食べるので、衛生観念を疑われますが、私は既に依存症になって、毎日シマがないと気力が湧きません。
マラウィの一般の大半の人たちは、非常に優しく、大人しく、私が強めに何かを言うと、苛めているような感覚になるくらいです。
長くなってすいません!
残り一ヶ月の研修、自分がマラウィの教育のためにできることに最善を尽くし、可能な限り痛い目に遭って、学んで帰りたいと思います。では!失礼!!
M2 松山 MaSA
2009年11月7日土曜日
JICAマラウィ インターンのお話 その2
ラベル: Generalなお話, 松山 匡延
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1 件のコメント:
むちゃうまそー
シマ粉よろしくね♪
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