ザンビア、タンザニアと続く報告のあと、アジアのフィリピンの調査の様子をお知らせいたします。
私は現在フィリピン大学内にある NISMEDという組織の中で調査をさせていただいています。私が一つお願いすると五つくらい手伝ってくれる頼もしい人たちに囲まれながら着々と(?)ア ンケートやインタビューを進めているところです。対象が小学校低学年なのでフィリピーノ語の説明がないと全く功をなさないところでしたが、担任の先生やら NISMEDの方に100パーセント助けられ、言語の障害は最小限に抑えられました。しかし研究とは思ったように進まないもので、すでに変更を余儀なくさ れています。図形認識の変化と教科書との関係を調べようと考えていたのですが、なんと教科書はほとんど使わず、生徒はもちろん教師ももっていないというク ラスもありました。シラバスで決められた内容とは違う授業をしたり、スパイラルといいながら単なる繰り返しの学習であったりと、あまり教科書の影響を受け るような状況になっていないようです。
またスタート地点に戻ってきてしまいました。
ここからくだらない話になります が・・・。どこに行っても子供たちはかわいい。ちょっと暇だったので、親指が切れるように見えるかなり昔の一芸を披露したら大うけしました。そこでまた図 に乗り(というか、私の研究心に火が付き)鶴を折る過程で折るたびに変わる形の名前を聞いたら、面白いことがありました。正方形を斜めに見せたら「ダイヤ モンド(ひし形)」と答えたので、普通の位置でもう一度みせました。「ああ正方形ね」という答えを期待していたのに「いやダイヤモンドだ」というのです。 答えは間違っていますがある意味あっています。彼らの中に回しても形は同じという考えが強いということがわかります。日本では多分こうならないでしょう。
くだらない話のほうが長くなってしまいそうなので、この辺でペンを置きます。
2012年3月18日日曜日
ただ今、フィリピン調査中
ラベル: Daily story, 新井美津江
2012年3月11日日曜日
ザンビア調査
博士論文の調査のため、2月に一ヵ月間ザンビアに行ってきました。
今回は授業研究とそれに参加している教師のモチベーションの調査です。
カブウェの学校をいくつか回っての調査でしたが、学校によって授業研究の質に大きな違いがありました。
その違いがどのように生じているのか?教師のモチベーションと関係があるのか?ということが今後の分析の方向性となりそうです。
たった一ヵ月間の調査でしたが、前回以上のデータを収集することができ、実のある調査になったと思います。
調査以外では、タザラ鉄道に乗ってセレンジェに滝を見に行ったことが思い出です。
後任の隊員を始めJOCVや専門家の方々に大変良くしていただいて、楽しいザンビア調査になりました。
こんなに楽しいならもう一回とも思いますが、もう時間も金銭的な余裕もないので、しばらくザンビアにはいけません。
ザンビアプログラムでザンビアに行く(いる)人たちの話をこのブログで楽しみにしています。
2012年3月10日土曜日
6年ぶりのタンザニア
現在タンザニアのムトワラ市というところに調査に来ています。
青年海外協力隊としてタンザニアを離れてから早6年のの月日が流れています。さすがに6年振りだと街並みも人も変わっています。それでも昔の同僚や生徒・友達に会うことができ、みんなに太った言われながらも懐かしい日々を送っています。
嬉しかったこととしては、自分が教えていた生徒が50人くらい大学生になっていたことです。たかだか2年半教えただけですが、その時はその時で時間の限り教えていた訳で、彼らが立派になって嬉しい限りです。その中でも1人留学しており、二人医師になるコースに進んでいるそうです。また、ダルエスサラーム大学(日本でいう東大)に進学している生徒もいて、自分が教えた生徒が今後のタンザニアの貴重な人材になっていくのかと思うと非常に誇らしく、嬉しく思っています。たぶん、今後の私の人生で、私が年老いたときにも自慢することでしょう。
久々にタンザニアに来たわけですが、アフリカ・タンザニアがどうこうというわけではなく、同僚や友達、そしてかつての教え子の近況を聞けたことが何よりの吉報でした。今後も教育に従事していくものとして、子供たちの成長を心より願っています。
以上今回は調査の話ではなく、久々のタンザニアの話だったので、次回は調査の話を書きたいと思います。
ラベル: TANZANIAについて, 須藤 絢
2012年3月5日月曜日
ザンビア特別教育プログラム後の進路
こんにちは。原田です。
2年間のザンビアプログラムを先月の1月終了し、日本に帰国してから、もう2ヶ月が経とうとしています。未だに何を食べても日本食は美味しくて、学食ではメニュー選びに人一倍時間がかかってしまっています。
帰国してから、というか帰国前からずっと考えていたことは今後の進路のことでした。結論として、今、日本で教員になる方向で進路を考えています。
進路を決める際、私は自分がどの方向で、どのような場所で何をしたいのかを考えていたのですが、やっぱりもう一度アフリカかまた別の土地で教員として教壇に立ちたいなという気持ちがありました。ただ、ザンビアで過ごした中で、日本の教育現場で学んでみたい、という思いもありました。もちろんザンビアで学ぶことはたくさんあり、だからこそ派遣されたことに感謝しています。ザンビアでは英語能力ではない教師としての質について考えさせられる場面がたくさんありました。視点の持ち方や教材研究など、たくさん学びたいこと、考えさせられることが多かったです。そんなザンビアでの経験を活かして、今度は日本での教員経験からも学んでみたいと思っています。
きっと、ザンビアと日本での経験は相互することができ、ザンビアで学んだことが日本でも活かせることができる場面があると同様に、日本での経験がザンビアで活かせることもあると思います。
また、アフリカにいける機会を狙い続ける教員を目指したいです。
修了まで残り1年弱。教員採用試験まで残り5ヶ月。
自分のザンビアでの研究にも力を入れながら採用試験の勉強にも取り組んでいきたいと思います!
ラベル: Daily story, 原田 朋枝