2012年6月11日月曜日

ああカンボジア(2)


 広島県カンボジア復興プロジェクトに数学教育の専門家(?)として2週間参加してきました。2005年からずっと続いている地道な活動です。場所はプノンペンから南に車で2時間くらいのタケオ州の小学校教員養成校です。そこで地域の3つの小学校教員をあつめ、養成校の先生が中心となり授業研究会を開催しました。私の役割は授業者の力量を高めること、授業研究会の企画運営に携わることでした。
 「授業中の子どもの変化を読みとる」をテーマとして研修会を組み立てました。というのも、私の数少ない海外経験の中でいつも感じることなのですが、子どもを理解するという態度が弱いように思うからです。よく見るのが問題を出したあと一人ひとりの状態をチェックしない先生です。「チェックしてるよ」という先生に、「どうやって?」と聞くと、「できた子に手を挙げさせている」といいます。それでは「できたかできないかだけの見方しかできないでしょ!」と言いたくなってしまいます。
 というわけで「一人の学生を観察しその変化を読み取る」研修会にしました。変化があらわれやすいように、「個人で考える」「グループで考える」「活動する」を授業に組み込みました。
 結果はいかに・・・。

 写真は研究授業のときの参観の様子です。参観者(小学校の先生)がかなり学生(小学校教員養成校)に密着しています。


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