皆様こんにちは。
IDEC-JOCVザンビアプログラム派遣中の山田です。
ザンビアでは8月19日にムワナワサ大統領がご逝去されました。ザンビア共和国始まってから3代目の大統領になりますが、他のお二人はお元気なので、国として初めてで最大の要人を亡くしたことになります。国として、対応法のマニュアルなんてあるわけもありません。
7月初頭にご逝去の誤報が出てしまったので、市民のみなさまは1回予行演習ができていた模様です。今のところ、表立った混乱はありません。隊員ドミトリーの警備員に「残念なことで」とお悔やみを申し上げると、「ちょっと待って、僕泣く準備するからね」と、おもむろにくしゃくしゃのハンカチを引っ張り出すのです。
さて、2学期が7月末で終わり、8月は夏休みでした。
とはいっても、南半球のここザンビアでは寒い夏休みです。
夏休みに入り、テストの採点もそこそこに首都ルサカに上京し、シンポジウムの準備をしていました。馬場先生がいらっしゃる前に発表の相談にのってくださったのが澁谷さん。私はもう無理~とか一生終わらない~とか泣き言をたくさんいって、かなーりやっかいだったと思います。そんな私に、澁谷さんは根気強く原稿直しと練習につきあってくださいました。おかげさまで発表は練習に比べてちゃんとできました!(馬場先生は別格として)師匠と呼ばせてください☆
シンポジウムが行われたザンビア大学(UNZA)はストライキのため学生は原則的に立ち入りを許されておらず、UNZAの先生の割合が多くなりましたが、当日はJOCVの仲間たちも駆けつけてくださり、また私の所属する中央州の教育関係者も参加され、すべてがきちんと進行しまし!これはすべての準備と根回しを完璧にした澁谷さんの結果です。研究室の皆様、労をねぎらうためにコーヒーでも淹れてあげてください。
澁谷さんの話が出たのでさらにエピソードを。今回一緒に行かれた、ザンビア初めてのS先生も、澁谷さんの優秀な秘書っぷりに舌を巻いておられました。タクシーの手配、お買い物のエスコート、カムワラでのガード役、アポの調整からさらに細かなことまで。。
私も特に組織での経験がないとおっしゃっていたことが驚きでしたが、本当に細かいところの抜けももれもなく、優秀でした。こんな秘書さんについていただいて、たとえば引越し前にやることをマネジメントしていただきたいものです。(澁谷さんに買収されてないですよー 念のため。)
シンポジウムに配属先の上司を誘ったら、わざわざ自費で来てくれました。いつも日当や食事代ばかり気にするザンビア人ですが、彼女は別で、「勉強になるはずだしあなたの晴れ舞台だから必ず行く」って言ってくれた約束をちゃんと果たしてくれました。そんな同僚がいることがちょっと誇らしげです。
今日久しぶりに任地に帰り、その上司に会いました。彼女は郡の教育資料センターの人と、郡の副教育長にわざわざ原稿をコピーして、私の話した内容をフィードバックしてくれたそうです。そして、すべての学校に配るべきだと言っているそうです。
私の最初持ったシンポジウムのイメージは、数学教育学および理科教育学に関する話を学術的な視点で論じるというものだったのですが、実際は州の教育関係者や国の統一試験機関などの発表もあり、そして現場の先生も考えるところもあったようで、国の教育をみんなで大事に思って、それぞれの立場から取り組んでいるのが見えました。
個人的には、シンポジウムに向けてつきつめて考えたおかげで、研究の壁を1つ越えました。そして、馬場先生が相談に乗ってくださって、これからの研究計画が見えてきました。
馬場先生、澁谷さん、ありがとうございました。ルサカクラブのペッパーステーキを食べに、懲りずにザンビアにいらしてくださいね。ご来ザが無駄にならないようにがんばりまーす!!
山田 恭子
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