11月にザンビアから6名の研修生が来られ、3週間にわたり「教材研究」「授業案作成」「附属小学校での授業実践」に取り組まれるそうです。そこにお手伝い的にかかわることになった私は、初めて教材研究にとりくんだ教育実習のときのことを思い出しました。
研究授業は社会科「野菜作りの農家の工夫」でした。一週間ほど農家に通い、インタビューをもとに農家の工夫を見つけ出すことからはじめました。収穫時期をわけるために種まきを一週間ずつずらすことや、年間仕事量を平均化すること、土地利用の工夫など私自身が感動したことを覚えています。(笑い話ですが・・「嫁にきてくれ」とまで言われるほどのつきあいとなりました。)
さあ、次は集めた農家の工夫(素材)をどう料理して授業にのせるか考えます。背丈の異なるトウモロコシ畑の写真を提示して「どうしてこうなっているんだろう」と問いかけ、野菜農家の苦労や工夫を考える授業を行いました。
通常、教材研究は単元の目標や他の単元とのつながり、前後の学習内容や習得状況など、学習指導要領や教科書、指導書などを参考に研究します。
そこに教師は「熱い思い」を吹き込みます。上記の場合は「素材」の発掘でした。それは教科書には載っていない「教材開発」だったり、新しい「授業方法」だったりと様々ですが、共通して言えることは「こどもたちにどのような力をつけていくか」を総合的に考えていくことが一歩深い教材研究ではないでしょうか。
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