2011年10月28日金曜日

アフリカ教育研究フォーラム

ご無沙汰しております。
広大の並木はだんだん赤く色づき始め、季節が変わっていくのを感じます。

さて、先日稲田大学でアフリカ教育研究フォーラムが開催され、馬場研から5人の学生が参加しました。
今回は、私にとって日本で初めての学会発表で、しかも英語での発表に挑戦しました。
準備は基本的にはこれまで日本語でまとめて来たものを英語に直して発表するというものでしたが、英語で発表することでいくつかの気づきがありました。
1つは、言葉の持つ意味の幅の差です。
日本語ではうまく論が流れているように見えても、単純に英語に直すだけではうまく表現できない部分がありました。英語で論を進めることで、どういうことを意味したいのかというのが自分の中で明確になったように感じました。
2つ目は英語で質疑応答に答えることの難しさです。
今回の発表では、先に質問をいくつか受け、まとめて返答するというスタイルで質疑応答が行われました。
一つの質問に対してすぐに答えるというのは大分できるようになったと思うのですが、いくつかの質問のポイントを理解し、まとめて答えることのむずかしさを感じました。
やはり、質問を返すための英語を考えるのに意識が集中し、質問を覚えておくのは意外に難しいことなのだと感じました。

私は2年間ザンビアに派遣されていたという経緯もありますので、英語でも研究をまとめ、日本だけでなく、ザンビアにも還元できるようにまとめていきたいと考えています。

2011年10月17日月曜日

素数様!

私は手に花をもって教室に入ります。
「この花をばらばらにしてみましょうか。花、茎、葉、となりますね」(生徒はだいたい「うわあ、先生残酷う」などと茶化します)
「もっと分けられるかな?」・・・
こんな調子で素数の導入がはじまります。数を掛け算でばらばらにすると最終的に素数になる、つまり物質でいえば原子のようなものだと説明します。
 実はこのあと素因数分解という操作にはいるため、「2、3、5、7、11、13、1719、くらいは覚えなさい」という“しょぼい”授業展開になっていました。今日はこんな自分の授業を反省させられるNHKの番組をみました。

 みなさんは「リーマン予想」というのをご存じでしょうか。私などは名前くらいで知識ゼロでした。しかしこの知識ゼロ状態がよかったのか、かなりのインパクトを受けた次第です。教師の信念(belief)に影響を与える知識(knowledge)はこういうことをいうのではないか、と思うほどでした。
一見無秩序にあらわれる素数にどのような意味が隠されているのか、リーマンは「ゼータ関数の非自明なゼロ点はすべて一直線上にあるはずだ」という予想をたてます。以後150年まだだれも証明していません。番組ではこの難問に取り組んだ数学者を紹介。映画「ビューティフルマインド」の主人公もとりあげていました。
 リーマン以前にも、素数と宇宙のつながりを直観的に感じているオイラーがいました。いい加減に現れる素数と円周率とが関係があるという発見に驚かされましたが、それ以上に驚いたのはゼロ点の並び方が原子核のエネルギーがおこる間隔と同じ式であらわされていることが、数学者と物理学者との偶然の会話の中で発見されたということです。つまり素数を解き明かすことが確実にミクロな世界を解き明かすことになるというのです。
 「素数様!」と呼びたくなるくらいの感動がわき起こりました。と同時にこういう感動を伝えられない自分の授業の稚拙さ、生徒たちへの申し訳なさを感じた次第です。

2011年10月7日金曜日

World Teacher’s Day

10月5日ザンビアは祝日でした。
祝日といっても同僚の先生たちと一緒にチョマミュージアムに行きました。
そこではWorld Teacher’s Dayを祝して、チョマのたくさんの学校から先生たちが集まり、歌やダンスが繰り広げられました。

その一週間前、先生達がTeacher’s dayについて話していたので話をきくと、8時に郵便局の前に集合して、
みんなでおそろいのチテンゲシャツを着てチョマミュージアムまでマーチングをしようということでした。
そして、Teacher’s dayの前日、「明日は8時からチテンゲシャツだよね?」と聞きました。
ザンビアでは決めたことがコロコロ変わるのでこの質問が大切なことは知っていました。
すると「いや、チテンゲシャツはやめて白いシャツでキメテ行こう。」ということでした。
やはり、聞いてよかったと思いました。

そして当日、僕は8時と聞いていたので9時半に家を出て10時に郵便局に着くように行きました。
10時に到着してももちろん、まだ始まっていませんでした。
自分もザンビア生活慣れたもんだなと思いましたが、
1つだけ想定外なことがありました。みんな真っ赤なシャツを着ていました。
「え!真っ白のシャツでキメテ行こうって言ってたよね!?」と聞きましたが、
「赤のシャツを配っていたからそれにそろえることにした。」と言っていました。
同僚に会うたびに「どうして、白いシャツを着てるんだ。」と聞かれました。
僕は「どうして、赤いシャツを着てるんだ。」という気持ちでいっぱいでした。

そして、歌やダンスが終わり、最後のプログラムで先生たちの表彰が行われました。
長年働いている先生や、今年で退職される先生たちが表彰されていきました。
そして、僕もHard Working Teacherとして表彰されました!!!
すごく嬉しかったです。写真は表彰されてプレゼントをもらっているときのものです。
ちゃんと白いシャツも着ています。

野中俊和


2011年10月4日火曜日

学会の参加を通して

今回は,最近参加した学会のことについて書きます。先月は,福井大学で開かれた日本教師教育学会に、そして昨日まで秋田大学で開かれていた日本教育方法学会に参加しました。こういった学会は,大学院に入るまで,現場の教師にとって敷居が高いものだと考えていましたが,少数ながらも現職の先生方が参加されており、非常に刺激を受けています。教師教育学会では,自分の研究課題でもある現職教師の変容や教員研修のあり方に関して,最新の研究の流れを学ぶことができました。教育方法学会では,自分の研究発表をしましたが,発表を聞いて下さる方が意外と多く,貴重な意見をもらえました。これまで,授業実践の分析をいかに行うかについて課題としてきましたが,調査・分析ツールに関して新たな視点を得ることができました。また,学会が開かれた福井、秋田は全国学力達成度調査で常に上位にある地域ということで,その背景についての議論があり,非常に興味深かったです。

今後は,10月21,22日に早稲田大学で行われるアフリカ教育研究フォーラム、11月27,28日に東京大学で行われる世界授業研究学会(WALS11)にそれぞれ発表者として参加する予定です。来年からは忙しくなり,なかなか学会には参加できないだろうと考えているので,行けるうちに行っておこうと思います。実り多き秋になるよう、発表準備に精を出したいと思います。



石井洋

2011年9月29日木曜日

中間発表

本日、IDECでは中間発表が行われました。

中間発表とは来年3月の修了を目指す学生が同じ研究室以外の先生と学生に向けて日頃の研究の成果を発表し、様々な角度から御意見をいただく場です。

来年3月の修了に向けて残り6か月。少しでも途上国に良いフィードバックできるような論文を書こうと頑張っています!

発表者代表

2011年9月27日火曜日

新井の勝手な授業分析 Arai’s analysis of the lesson

9月13日、広島大学付属小学校1年生の算数の授業を参観しました。通常4年生から導入される「変化の規則性」を一年生で取り扱うという提案型の授業であり、大変興味深い内容でした。
指導者が指導案の中で述べている通り、「変化の規則性」を指導する際、以下の三段階を踏むべきです。
①変数をとらえる
②変数の規則性をとらえる
③式にあらわす
1年生では①に焦点をあて「どの部分がどのように変わっているのか見つけ、次の形を予想する」を本時の目標とするとし、授業後の説明でも「いくつずつ、どこが」にポイントを置いた、と授業者は述べられていました。
児童が自由に発想した①の例では
①まず幾何的にとらえる発言(Vの字が増える)があり
②つぎに3個ずつ増えるという代数的な見方をおさえ
③さらに一辺の個数に目をむけさせ
④一番目、二番目ということもとりあげた
児童の言葉を巧みに吸い上げておられ「さすが」と思う反面、少々性急な感がありました。なぜなら、その後の指導者が準備した例②において児童の反応をみると「こう増えていくんだな」というイメージはもてるものの、1番目、2番目といった順番にくぎることができなかったように思われました。つまり全体的に増えていくとかここが長くなっていくといった連続的な変化はとらえられているが、もうひとつの変数がまだとらえられていないということがわかります。授業の最後3人がいっぺんに前に出て形をつくったときの誤答がそれを表しているように思いました。
 たぶん次時で児童が作問する過程において、一番目、二番目の意識はついてくるとは思いますが・・。
 私見ですが、1時間目の授業では「変化に目をむける」とか「変化を創り出す」といった観点から授業構成したほうがいいのではないかと思います。たとえば授業の中で3番目を考えさせたとき(③)いろいろな考えが出されました。それらの変化に目をむけ「どこがどう変わったのか」「4番目はどうなるのか」などを話あわせるのも一案かと感じました。


We had a lesson observation at attached school on 13th of Sep. It was so interesting lesson for me, because usually in Japan the idea of function starts from G4 but Mr. Maeda challenged to provide the lesson of “Pattern of change” for grade 1.
According to his mention in lesson plan, we should follow three steps, which are to interpret variables, to interpret patterns of variables and to find algebraic expressions. I totally agree to his opinion. In addition the aim of this lesson is finding which part of figure changed and how to change. It’s a first step of the three. As he mentioned at the meeting after his lesson, he focused on the point ,“How many diamonds increased ? Where were the new diamonds put?”.
Shall we start to think back his lesson.?
At first students created their shapes freely like ①. He picked up some words which students said and wrote 4 points on the blackboard;
1. Pointing geometrical figure V
2. Making sure the number of increasing which is an algebraic view point.
3. Finding the number of the diamond in each side.
4. Picking up the words, first, second, third, fourth …
I was impressed his manage skill to pick up important words from students. However, to my opinion it seems to me those are too much to think for the first lesson in grade 1. Because judging from students responses in ②, they could have the image of the way of increasing but there were not sense of order, like first, second, third. It means that they have the image of continues changes however they do not get another variable. In the last part of the lesson it was clear that three students’ answers were one of the evidences how they were complicated.
Perhaps students may get the concepts of the order in the next lesson, I think.
In my idea, I prefer to focus on noticing changes and creating changes especially in the first lesson. For example, in his lesson when students was given ③, they expressed many idea as a third shape. I believe that finding changes in each case and discuss how to change and guessing next must be worth to raise their creativity and interests for pattern of changes.


2011年9月15日木曜日

震災から半年の歩み

東日本大震災から半年が経ちました。
以前ほど東北は注目されなくなりましたが、依然として復興の歩みは続いております。

IDEC発の震災ボランティアの活動も、おかげ様で地道に続けられております。
先日、以前から温めておりました企画、震災復興支援ボランティア「つながり隊」が仙台へ向けて出発しました。
今回の計画は、前回のチャリティーイベント等で集まった広島の方々の思いを、東北に直接伝えたいという思いによるものです。近々、IDECジャーナルにも掲載される予定ですが、前回のチャリティーイベントでは、大学内外から多くの人に来て頂き、広島からできることを模索しました。当研究室からも、馬場先生、ラボメイト、さらに石原先生より、心温かいご支援を頂き、震災支援活動への大きなモチベーションとなりました。

今回の「つながり隊」では、学部生主体のチーム(日本人学生17名、留学生5名)が6泊7日の日程で、仙台市での震災支援活動に当たります。活動の概要は、事前ワークショップ・現地ボランティア・報告会と事後ワークショップという三部構成となっております。活動全体を通じて、学生に「東北支援とは何か?」という気付きをもたらすことが目的です。私は当計画の企画運営に当たってきましたが、中間発表会が近いため、現地入りはできませんでした(無念です)。

現地ボランティアでは、仙台津波災害支援センターのボランティア活動(家屋復旧、泥除去等)に参加すること、
そして、若林区の仮設住宅で、子どもの学習支援、住民のメンタルケア・交流会をすることになっております。
現地の学生主体団体L&Dさんと協力して行います。また、広島からは、広島大学、一般企業さんがこの企画に賛同・ご支援頂いております。ようやくではありますが、学生・大学・地域が一体となった震災支援活動が実現されつつあります。

20日にメンバーが広島に戻った後、ワークショップと報告会を計画しております。ぜひ、みなさんにも来て頂けたらと思います。そして、より多くの広島の方々に東北の現状をお伝えできたら幸いです。

また、随時、つながりのHPにあるブログ
http://t-trip.6.ql.bz/~t-trip/tsunagari/ 
にて、現地での活動がUPされる予定になっております。ぜひご覧ください。
広大HPのトップページにも記載中です。 
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/11844
それでは、今後ともご支援のほど宜しくお願い致します。




<朝6時、副学長から激励の言葉を頂きました>

広島大学震災復興支援ボランティアOPERATIONつながり
高橋大海 (IDEC)