2007年11月26日月曜日

ザンビアの子供の数学力

8年生(日本の中学2年生)のクラスに1/3 と1/4 のどちらが大きいかを教えた時のことです。はじめに次のような円形のモデルを使って、「影の大きさがその分数の大きさを表します。」という風に教えると、 1/3 が1/4 より大きいことを生徒達は一旦は理解しました。


しかし、その直後、円図を消し、1/3 と1/4 の分数だけを黒板に残して

「じゃあ、1/3 と1/4 はどちらが大きい?」 と質問すると、 「1/4 !!」

とクラスの全員が即答しました。自信満々です(笑)。
そこで、もう一度さっきの円図を描いて説明しなおすのですが、混乱しつつも、やはり 1/4 の方が大きいと生徒達は答えました。理由を聞くと、「たくさんの部分に分かれてるから。」だそうです。影の大きさで比べるのだと説明するのですが…。

しかし、こういった現状は、単に生徒だけの問題ではなく、生徒たちがこれまで受けてきた授業や、教科書、教師、広くはザンビアの社会や歴史など学校外のことも関係しています。日本とザンビアの違いを知ると同時に、今日まで日本において積み上げられている教育のすごさも知りました。

有馬 祥英

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