2007年12月24日月曜日

日本語とスワヒリ語

って似てるんですよ。


先日、広大のタンザニア人学生M氏とこんな話で盛り上がりました。

というわけで、今日はスワヒリ語について書きたいと思います。


最初に少し解説させて頂きますと、スワヒリ語はバントゥー系言語がアラビア語の影響を受け、タンザニアのザンジバルで発祥したことばです。タンザニア、ケニアの国語である他、ウガンダ、ソマリア、ルワンダ、ブルンディ、コンゴ民主共和国(DRC)、マラウイ、ザンビア、モザンビーク、コモロ諸島などの一部で話されています。マイナー言語といえども、話者は1億人に上るとも言われ、EAC(東アフリカ共同体)のような国際会議の場でも国家元首がしばしば使用します。ローマ字読みのため、日本人にとっては比較的聞きやすく親しみ易いことばかも知れません。日本では「JAMBO」という挨拶が有名かもしれませんが、文法的に意味を成さず、実は現地人も使わないんです。


さてさて、話を戻しますが、このスワヒリ語には、日本語との間で同音異義語がたくさんあり、その相関はとってもユニークです。そのため、現地では日本語が笑いのネタにされることがあり、ある日本語を使って携帯のチェーンメールが出回ったこともありました。タンザニア人のM氏も、最近日本語を勉強し始めその関係を実感し始めたようで、日々楽しく日本語を学習しているそうです。


それではその一部を紹介したいと思います。


これらの名前の日本人はスワヒリ語圏ではブレイク必至です。

Baba=父親・成人男性 Inamoto=熱い Ishi=生きる・住む Kamata=捕まえる Kondoo=羊 Kumi10 Sakamoto=火を探せ Sato=ティラピア(淡水魚) Shingo=首 Kumasaka=??? Mto=川(単数形) Mia100 Miwa=サトウキビ(複数形) Tajiri=金持ち Takahara=??? Nakawa=私の苗字ですが、ウガンダのカンパラにNakawaという地名があります。


一方、タンザニアにはこんな名前の方がいらっしゃいます。

Kazimotoさん=直訳すると「仕事熱い」。これはfirst nameなので、子供に勤勉に育って欲しいという具合につけられるようです。

Maedaさん=キリマンジャロ州、Pare族に多い苗字

Katoさん=ヴィクトリア湖西、カゲラ州、Haya族に多い苗字

Masaruさん=ヴィクトリア湖南、ムワンザ州、Sukuma族に多い苗字


日本の地名編:

Kule=あっち Kobe=亀 Mito=川(複数形) Mie=私 Kumamoto=???


その他にも、

asali=蜂蜜 rais=大統領 shoga=??? uso=顔 sumu=毒 soko=市場 damu=血 nani=誰 baka=??? barabara=道路 panda=登る、植える mate=唾 


など他にも数え切れないほどの同音異義語があります。

とっても覚えやすいでしょう?


尚、???の意味については個別に対応させて頂きますので御気軽にお尋ね下さい。



中和 悠

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

勉強になりましたね。
Takaharaの意味が気になりますね。
Haraってなんだったか・・・?

ちなみにムワンザ在住の私の友人に
マサル氏がいますが、彼のスペルは
Masaluですね。
ただスペルミスがしょっちゅうの
タンザニアでは、気になることは
まずないでしょうが。

個人的には田尻さんも入れて欲しかったです。

匿名 さんのコメント...

shinyangaさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。
このコメント幸か不幸かトップから見えにくいのでここで回答させていただきます。

takaの意味はご存知の通り「~を欲する」。
haraの意味は「下痢」です。
harisha=「お腹を下す」の派生語です。
ということはtakaharaの意味は・・・。

田尻さん、そういえば!
tajiri=お金持ち
ありがとうございます。