2008年7月29日火曜日

BBQ@鏡山

土曜日は、馬場研究室で学期末修了目前のBBQを行いました。

幹事は、M1の島本さん、木村さん、アサドさんでした。

よく働いています!!
馬場先生も、フィリピン料理を作って持ってきてくださいました。
馬場先生とうちの看板娘(宣伝中)佐々木さん
勉学を忘れて楽しいひと時でした。欠席された木根さんも、次は御一緒に飲みたいものですね。

渋谷 渚

2008年7月24日木曜日

帰国

来週のザンビア帰国へ向けて準備をしています。
1ヶ月の滞在で、何が必要なのかよくわからず、右往左往する毎日です。

そんな中、今週、ザンビア人の友人2人から携帯に連絡がありました。

友人 : When are you coming back?

私 : I'm coming back next Tuesday!!!

という会話です。

英語でGoかComeを使うときに、自分の意識がどの地点にあるのかということが表れるといいますが

初めてザンビアに行く場合は多分

I'm going there.

だけど、私の場合、故郷としてザンビアへの郷愁もあるのか、必ず

I'm coming! I'm coming! となってしまうわけです。

何にしても、帰る場所があり、待っていてくれる人たちがいる、というのはありがたいものです。
そうすると、帰る場所がザンビアなら日本は何なんでしょうか?故郷であることには変わりがないのですが。。。一時帰国?

まあ、あまり深く考えずに、いってきまーす!


澁谷 渚

2008年7月17日木曜日

ザンビアプログラム授業練習

馬場研究室の佐々木です。



やっとブログを書く順番がきました!!

順番が来たら絶対に書こうと思っていました。

以前、渋谷さんが少しザンビアプログラム勉強会について書いていましたが、授業練習はその勉強会の一部です。



簡単に説明すると、ザンビア派遣予定の勉強会参加者が、ザンビアの第8・9学年の(日本で中学2・3年生にあたる)生徒を対象とした数学・理科を英語で教える練習するということです。

参加者は授業練習で



『日本とのカリキュラムの違い』



『教授言語(英語)の不慣れ』



『ザンビアの生徒の現状を知らないこと



等のハードルを越えなければいけません。

そういったハードルを早い段階で越えるために、国際協力研究科内の協力隊経験者や留学生達も授業を観察します。

授業後のコメントはもちろんのこと、時には授業中にザンビアの生徒がしそうな質問や問題行動をやることもあります。

この質問と問題行動は結構激しい!!

私も先輩達に何度やられたことか。。。



でも、実際ザンビアの授業で生徒指導が一番大変だったなと思い出します。

それと同時に、授業者である参加者の努力や成長ぶりを見て、やる気に満ちた人達のパワーを感じます。



私も、修論作業をこれ位真摯な姿勢で取り組まないとな。。。と思う今日この頃でした。





佐々木 愛

2008年7月15日火曜日

ICME紀行記

 ICMEが1969年フランス(リヨン)で始まって以来、今回が11回目になる。4年ごとに開催されるこの世界的なお祭りは、もちろん数学教育において最大のものであり、参加者は3000人を超える。ICMEは開催当初より、開発途上国の問題に非常に興味を持ち、分科会などの形で取り組んできた。そのカルミネーションが、今回初の開発途上国での開催となるのだろう。今回のICME第11回をいろいろな角度から見ることができるだろうが、この点は今後のICMEを考える上で、記念碑的な意味を持つ。

 その意味について考えてみたい。二つのキーワード、多様性と公正(Equity)が、上記の方向性を象徴していた。多様性を数学教育の学会で取り上げるのは、大きな意味がある。というのも、数学はある意味で西洋文化最大の到達点であり、普遍性を語る象徴的な存在と通常思われているからである。民族数学(D'AMbrosio,1984)はこのような常識的な通念に対して、数学の多様性を主張した。スペイン語圏であるメキシコで開催されたこと、D'Ambrosio氏がKlein賞を受賞したことは、これらのことと無関係ではないであろう。グローバル化する経済に対して、各地で起きる反グローバルな動向、間違いなく今後向き合っていかなければならない問題の一つである。数学教育はようやくその第一歩を踏み出しつつあると思えた。 

 二つ目のキーワードである公正さは、グローバル化される経済の中で取り残されるひと、ものに対する社会的正義を指している。自由競争は時として、持たない人から容赦なく奪い取ってしまう。しかしそれに対して20世紀最大の社会的実験-社会主義-は答えを出すことができなかった。他方でグローバル化の影響なのか、BRICsやVISTAなどのように、またそれ以外の国々でも、経済成長を遂げつつある。海外旅行をする人数も指数関数的に増えつつある。このような中でどのように社会的正義を実現していくのか、非常に難しい選択が迫られている。開発途上国-先進国の問題、貧困者-金持ちの問題を、(数学)教育の中でどのように受け止めていくのかは今後の課題である。質の高い教育を求める上で、公正さの話は抜きにできないとは、今回のICMEでの指摘である。
 
 この二つの点は、ともに現在の社会がもつ問題の複雑さを反映している。それに対して、第五番目の世界文明になったかもしれないメキシコで考えたことは、その後滅びてしまった古代文明のようなことになるのか、それとも今しばらくの春を謳歌することになるのか、それはすぐには答えの出ないアポリアということになるだろうか。


馬場卓也


注:ICME=International Congress on Mathematical Education(数学教育国際会議)

2008年7月14日月曜日

モノローグ

好きな色は何ですか?
嫌いな色は何ですか?

小さい頃の答え。
嫌いな色は、茶色。うん○色だから。
好きな色?
ピンクから青へのグラデーションが好きだったけど、
上手く説明できなくて、「紫」とか「薄紫」「藤色」、
そんな風に答えていました。

でも、育って行くうちに、
どうやら子どもが「紫色が好き」と公言するのは、
あまり印象がよろしくないらしい、と気付きました。
それで、代わりの答えをいつも考えていました。

結構難しいんですよね。
嘘をつかずに答えようと思うと。
白は白で素敵だし、黒は黒でかっこいいし、
ピンク・水色・クリーム色・赤は可愛いし、
黄色は元気が出るし、等など。
そういえば、「白と銀の組み合わせが好き」なんて答えていた時代もあったな。

食べ物の好き嫌いに関しては、
小学校の給食で嫌いだったのは、甘く煮た金時豆だけでした。
細かく言えば、給食自体は全般的にあまり好きではなかったのですが。
金時豆は年1回出されるのですが、給食の時間に食べ切れなくて、
昼休みまで突入して、涙目になりながら牛乳で押し込んでいました。
でも、あまり苦労したことはなかったから、
私には好き嫌いはほとんどないと思っていました。

大人になってから、
世の中には食べ物の好き嫌いの多い人が結構いると知って、
不思議だったので、よく考えてみました。
よく考えると、チョコパイはあまり好きじゃないし、
練りワサビ好きじゃないし、結構あるんですよね。
そうなってくると、むしろ、
「好き嫌いがない」なんて言う人の方が疑わしい。
自己分析ができてないだけではないのだろうか。

どんな色にもその色の良さがあって、
他と組み合わさることによって、
更に良くなったり、ひどいセンスになったりする。
私にとっては、質問自体がナンセンス。

けど、質問の意図としては、
自分の好みを聞いてくれていたりするわけだから、
そういう意図は汲み取ってあげないと、
人間としてよろしくない。

そんな色んな思いが交錯しつつ、
軽い質問には軽く答えてみたりする。
「これでいいはず」と言い聞かせながら。


松永 彩